タンゴ沼を満足させるオーガナイザー

Taipei Tango Weekend 2023

誰が主役なのかがはっきりしている

イベントやデモだと、誰が主役なのかはっきりしない部分があるが

これは、まさにタンゴ沼ラバーの人たちが主役なのだ

タンゴ沼を満足させるイベントなのだ

そのために考え抜かれたオーガナイザーにリスペクトしたので駄文を


まさに、タンゴ沼が満足するための前提条件を整備することに注力している

それは、すべてカベセオが成立するための条件を整備していると言ってもいい

カベセオの考え方というよりは、

カベセオのフィージビリティー(実現可能性)を具体的にどう担保するかだと思う

見ているだけで楽しい

まずは、踊りを見ているだけでも、楽しいということに尽きると思う

そのためには魅力がある人達が、常時踊っている状態が作られていないとダメだ

それは、タンゴが上手ということとは違う

個性的というか、スタイルを持っている踊り手が揃っているフロアー

いつまで、見ていても、飽きないということだと思う


そのような参加者をどう集めるか?

それは、何年も掛けて、人と人のつながりやコミュニティーを構築しながら、

そのコミュニティーが徐々に大きくなってきた結果だと思う

一夜にしてできるものではない

そのために、見えないところで継続的な努力をオーガナイザー自らしているからだと思う

最低でも5時間

ミロンガの時間は3時間ではダメで、最低でも5時間は必要

今回は、1日10時間が、4日も続く

なぜ、そんだけの時間が必要かと言えば、

見ている時間が半分あるということがカベセオをするために必要だからと思う

それは、踊ってみたいと思う人と、踊るために必要な時間と置き換えてもいい

その機会やチャンスが来るまで待てる時間が必要だということ


さらに、オーガナイザーが見ている景色も違う

まだ空気が堅いとか、柔らかい空気が流れてきたとか

そういうミロンガの景色を見ている

空気は時間とともに、柔らかくなるものだと思う

絶対的な時間というものがカベセオやミロンガの景色を変える


そうやってすべての条件が整ったときにカベセオが成立して、

そこで踊るタンダこそが、ミロンガ沼の満足させる瞬間だと思う

カベセオの成立

カベセオが成立しやすい会場の作り込みも必要

正面に向き合って座っていればいいというものではない

フロアーと座席の間に明確な境界線というか通路があるとか

座席が2重構造になっているとか

フォロワーからのカベセオはあたりまえとか

それが、とても重要だと思った


これは、踊っていないときも、ミロンガに参加して楽しんでいるということ

まさに、これからカベセオというときはもちろんのこと

踊った後に、余韻をひたるスペースにもなる

タンダの最中でも、ずっと椅子に座っている必要もないし

そのスペースがあるからこそ、いろいろな空気が混在し、

それがまた新しい空気となって、

1タンダごとに、会場全体が新鮮な気持ちになれる

タンゴ以外の振る舞い

タンゴ以外の振る舞いもすばらしい

そういう人達が集まっているというのがなにより

これは個人的なことなので、ここには書けないけど、

仲間って、こういうものだということを再認識した

とにかく感銘した

底なし沼の先にあるもの

沼は、一度はまると、長い間そこから抜け出せないことを意味するわけで、

長い時間を費やし、行動しつづけたからこそ、

そこから得られる喜びがあるわけで、

タンゴにも同じものを感じた時間だった