男女の距離

あのドロドロした官能的なタンゴの世界は?

官能的なタンゴ

芸術的な美しさを追求するタンゴ

それらが混在し1つの世界を創作していく

これはあくまでもショータンゴの世界の話で

あくまでも演出で、日常のタンゴとは違う世界

タンゴは、エロい踊りなのか

人は、何に欲情するかはわからないけど

男女が密着して踊るわけだから

エッチな気分はゼロというものではない

ただ、エッチがメインなら

最初からエッチをすればいいだけの話で

タンゴとエッチは直接は結び付かない

下心とタンゴ

下心でタンゴ踊っているあいだは

いつまでたってもタンゴは上達しない

上達しない限り、タンゴでは相手にされない

男性の下心は非常にわかりやすい

瞬時に見抜かれ、誰からも相手にされなくなっていく

欲望と自制の狭間を嗜む

男女なので、当然欲望が存在する

ただし、欲望を全面的に出したら負け

欲望を吐き出す場所ではない

欲望を完璧にコントロールする場である

それができなければタンゴにはならない

ときたま、二人そろって欲望丸出しだと下品にしか見えない

酸いも甘いも的な大人タンゴ

男と女の踊りなんだからと言って

いきなり、感情たっぷりで抱擁とかは絶対にダメ

相手が持っている大きな秩序を尊重しないと何も始まらない

秩序を乱すことは受け入れられない

その見極めができる大人だけが

タンゴに足を踏み入れることができる

今、私と踊りたいと思ってる?

仕方なく踊ってるんでしょ?

相手にそれがすぐにバレる

それが透けて丸見えなタンゴはダメだとは思う

現実として、仕方なく踊ることもある

それがバレないようにしなければいけない

躊躇なく踊る

タンゴは相手がいるので

普通は、いろいろ躊躇する、思いっきりできない

これが思いっきり躊躇なくできるようになると

躍動感とか、また違った一面が出てくることになる

別の言い方をすれば

その人との距離が縮まれば、踊りが変わる

それは信頼の距離とも言える

そこまで来て、はじめて躊躇なく踊ることができる

より一体化した二人のタンゴに変わっていく

タンゴが気持ちいい女性

美しいとか、タンゴが上手とか、見ればわかるけど

気持ちいいかどうかは、踊ってみないとわからない

男女のカラダが重なることによる気持ちよさ

そう書くと勘違いしやすいけど

重なっていく感覚

重なることによる気持ち良さがある

カラダだけではなく

二人のタンゴが重なっていく感じ

本気で口説きにいく踊りが見たい

適当に口説かれても冗談でしょになるように

タンゴを見ていて、イマイチなのは、ここだと思う

本気度が足りない

本気で挑む的なタンゴは何かが違う

このタンゴに口説かれました的なそういうタンゴが見たい

それが見え隠れするセンスが見たい

タンゴにしかできない表現の1つ

それが大人の男女が踊るタンゴとういもの

背徳感からの転嫁

タンゴに背徳感があるとすれば

それを何に転嫁するか?

転嫁するもの次第で別の世界を開くことができる

たとえば

タンゴを愛の再確認に転嫁したとしよう

今まで気づかなかった愛を知ることができるかもしれない

背徳感という言葉は

よい例ではないが

タンゴを手に入れることで

自分とは何かを知ることができるようになる

何も起きない夜

男女が出会うのにもかかわらず、何も起きない確率は99%

まだ、合コンの方が確立が高い

至って、健全

理由はいくつかあると思うが

ミロンガで出会うといっても、同じ人がほとんど

失礼のないようタンゴを踊ることが、これが結構たいへんでまったく余裕がない

それだけに集中して、その人とのタンダが終わるという現実

また、いい男やいい女に出会ったというよりは

いいタンゴに出会ったという感想が最初にくる

見た目より、踊った後の感覚が重要

ミロンガのあとに飲みに行ったとしても

すべてタンゴの話

タンゴは不思議な世界だ