男女の距離

●あのドロドロした官能的なタンゴの世界は?

官能的なタンゴ

芸術的な美しさを追求するタンゴ

それらが混在し1つの世界を創作していく

これはあくまでもショータンゴの世界の話で

あくまでも演出で、日常のタンゴとは違う世界

●タンゴは、エロい踊りなのか

人は、何に欲情するかはわからないけど

男女が密着して踊るわけだから

エッチな気分はゼロというものではない

ただ、エッチがメインなら

最初からエッチをすればいいだけの話で

タンゴとエッチは直接は結び付かない

●下心とタンゴ

下心でタンゴ踊っているあいだは

いつまでたってもタンゴは上達しない

上達しない限り、タンゴでは相手にされない

男性の下心は非常にわかりやすい

瞬時に見抜かれ、誰からも相手にされなくなっていく

●欲望と自制の狭間を嗜む

男女なので、当然欲望が存在する

ただし、欲望を全面的に出したら負け

欲望を吐き出す場所ではない

欲望を完璧にコントロールする場である

それができなければタンゴにはならない

ときたま、二人そろって欲望丸出しだと下品にしか見えない

●酸いも甘いも的な大人タンゴ

男と女の踊りなんだからと言って

いきなり、感情たっぷりで抱擁とかは絶対にダメ

相手が持っている大きな秩序を尊重しないと何も始まらない

秩序を乱すことは受け入れられない

その見極めができる大人だけが

タンゴに足を踏み入れることができる

●今、私と踊りたいと思ってる?

仕方なく踊ってるんでしょ?

相手にそれがすぐにバレる

それが透けて丸見えなタンゴはダメだとは思う

現実として、仕方なく踊ることもある

それがバレないようにしなければいけない

●躊躇なく踊る

タンゴは相手がいるので

普通は、いろいろ躊躇する、思いっきりできない

これが思いっきり躊躇なくできるようになると

躍動感とか、また違った一面が出てくることになる

別の言い方をすれば

その人との距離が縮まれば、踊りが変わる

それは信頼の距離とも言える

そこまで来て、はじめて躊躇なく踊ることができる

より一体化した二人のタンゴに変わっていく

●タンゴが気持ちいい女性

美しいとか、タンゴが上手とか、見ればわかるけど

気持ちいいかどうかは、踊ってみないとわからない

男女のカラダが重なることによる気持ちよさ

そう書くと勘違いしやすいけど

重なっていく感覚

重なることによる気持ち良さがある

カラダだけではなく

二人のタンゴが重なっていく感じ

●本気で口説きにいく踊りが見たい

適当に口説かれても冗談でしょになるように

タンゴを見ていて、イマイチなのは、ここだと思う

本気度が足りない

本気で挑む的なタンゴは何かが違う

このタンゴに口説かれました的なそういうタンゴが見たい

それが見え隠れするセンスが見たい

タンゴにしかできない表現の1つ

それが大人の男女が踊るタンゴとういもの

●背徳感からの転嫁

タンゴに背徳感があるとすれば

それを何に転嫁するか?

転嫁するもの次第で別の世界を開くことができる

たとえば

タンゴを愛の再確認に転嫁したとしよう

今まで気づかなかった愛を知ることができるかもしれない

背徳感という言葉は

よい例ではないが

タンゴを手に入れることで

自分とは何かを知ることができるようになる

●何も起きない夜

男女が出会うのにもかかわらず、何も起きない確率は99%

まだ、合コンの方が確立が高い

至って、健全

理由はいくつかあると思うが

ミロンガで出会うといっても、同じ人がほとんど

失礼のないようタンゴを踊ることが、これが結構たいへんでまったく余裕がない

それだけに集中して、その人とのタンダが終わるという現実

また、いい男やいい女に出会ったというよりは

いいタンゴに出会ったという感想が最初にくる

見た目より、踊った後の感覚が重要

ミロンガのあとに飲みに行ったとしても

すべてタンゴの話

タンゴは不思議な世界だ