リード(伝えるメソッド)

タンゴに対する大きな壁

ミロンガで踊っている姿を見るに

タンゴを習うのは難しい。とつくづく思う

がんばってレッスンしているはずだけど

1年ぐらいだと踊れるようにならない

なんでだろう

たぶん

タンゴを正しく教えられる先生がいないのでは

と思っってしまう

たとえば、アブラッソ

たぶん、これがタンゴの基本の基本だと思うが

先生たちは、どうやって教えているのだろう

踊りは、アブラッソから始めるわけだが

アプラッソは、抱擁することですと、教えたりすると、かなり厄介

最初に習ったことが、いつまでも、根底に残り、変なタンゴに行ってしまう可能性すらある

ミロンガで、踊りましょうが成立して、フロアーに出てアブラッソする

アブラッソした段階で、この踊りは、どんな踊りになるのか、なんとなく想像できるはずだけど

なんで想像できるのか?

アブラッソを、そんな視点から教えている先生はたぶんいないと思うし

言ったところで、聞いている方は、チンプンカンプンだろうし

ここに、タンゴに対する大きな壁があることは確実

アブラッソとリードの関係

思うところを書いてみる

たとえば

右胸をコンタクトポイントにする場合は、そのようなアブラッソで

または、胸は少し離して踊るという場合は、枠全体がコンタクトポイントで

どのようなアプラッソして踊るのか、そこから伝わる情報はたくさんある

また、コンタクトポイントのスタイルの選択権はフォロワーにあるとも言われている

フォロワーが、胸のコンタクトポイントを拒否すれば

無理やりやっていはいけない、違うコンタクトポイントで踊る必要がある

また、コンタクトポイントは

踊っている最中に、どんどん変化させていくものであり

コンタクトポイントごとに、リードする場合のカラダの動かし方は変わる

リーダは、いろいろなコンタクトポイントのリードの仕方を知っている必要がある

また、フォロワーも、コンタクトポイント別に、リードを察知する必要がある

そうでなければ、リードとフォローの関係が成立しない

口(くち)リードというのがあって、ステップ名を言いながら踊る人が居るらしい

その場合は、口(くち)がコンタクトポイントになる

ありえないけど

ステップのカタチを覚えて踊っている場合も、口リードでやっていることは同じだったりする

いきなり1歩を出しても、それは伝わるわけがない

いきなり、足を、サイドに、もしくは前進させる

相手がイケてる超能力者じゃない限り、それを察知できるわけがない

そこからリードとは、何かの研究がはじまる

伝わる1歩とは何か?を考えてリードすること

そのために、何をすべきなのか?

それがリードを考える出発点になる

足の動きを分析にしてもムダになる

どうしても最初は足の動きを分析したがる

ただ、それはムダになる

なぜならば、足でリードを伝えることないからである

足が動くは、リードの結果であって

足を動かしてリードをしているわけではない

足の動きより、リードの本質を分析しなければならない

8カウント

8カウントで1つのベーシックステップが完了する

教えやすいけど、ここからスタートすると、ダメかも

リードで動く場合は、8カウントを数えることはない

最初に何を学ぶべきか問題は重要だと思う

まったく音楽を聴いていない人と呼ばれてしまう

ステップをすることが目的ではなく

音楽に合わせてステップを選ぶ

もっと、前提にあるのは

足で感じる音楽を心で踊ってもダメだし

心で踊る音楽を足で踊ってもダメ

ステップは足の動きであり

そこにこだわっている限り音楽を聴いていないことになる

パワーリードをする人と呼ばれてしまう

女性に、こう動いて欲しいからリードをするのだけど

リードありきで、女性を動かすことではない

この違いは何かと言えば

リードが強引かどうかだと思う

女性の動きを把握する

もしくは整ってから、次のリードに移っていく

それがなければ、単なるパワーリードなだけで

それは本来のリードではない

リードの3大ダメだし

・リードがない

・リードが甘い

・リードが曖昧

そうなると、女性が迷ってしまう

迷えば、そこでタンゴが止まる

そこをクリアーできたとしても

・リードの中身が気に入らないとか

・リードにセンスがないとか

タンゴの道は険しい

しかし、ほとんどのリーダにはこの自覚がない

自分のリードはイケてると思っている

それはなぜか?

次のようなダメをすでに克服していると思っているからだと思う

・アプラッソに力が入っている→痛い、無理無理感がない

・腕に力が入っている→手でリードしていない

・相手が窮屈に感じている→邪魔な動きをしていない

・音楽に合っていない→音楽を聞いて踊っている

問題は、それが、ちゃんとフロワーに伝わっているか?そこを問わなければいけない

二人のコミュケーションが切れたら、そこで踊りが止まる

曖昧にリードすれば、相手も曖昧な動きになる

たとえば、前オチョする場合は

ひねる→角度を決める→ピポット→止まる→前に1歩進む

ひとつずつ手順を踏んで相手の動きを丁寧に確認しながら

いったい何度の角度で1歩進むのか

進むタイミングはいつなのか?

そのイメージを明確に伝えなければならない

タンゴは、このコミュケーションの繰り返しであり

二人の間には、ずっとコミュニケーションがある

好きなステップを組み合わせて踊っていく

オチョ、ヒーロ、サカーダ、ボレオというように

ステップは確かに存在するけど

タンゴはいったん踊りが始まったら

それらを好きなように組み合わせて踊っていく

お決まりの順番はない

リーダが自由に決めていい

ただ、これはかなり誤解を含んでいて

やりたいことをやればいいという話ではない

実際にするかどうか?

相手の状況を見て組み合わせを決めていかなければならない

会話をしているなら、相手の話が終わるまで待ってから話すのが待つのが当たり前

タンゴはカラダを使った会話と一緒

なにより、これがないと、独り言であり、一人踊りになってしまう

リーダが好き勝手に動くのではなく

相手の状態に合わせて動かなければならない

相手にどう踊って欲しいのか

相手にどう踊って欲しいのかを考える

相手の状態を感じる

この相手なら、、どう伝えるのかわかりやすいか?考える

弱めでも伝わるか、少し強くしてわかりやすくするか?

いろいろなリードの幅の使いながら、最適なリードを選んで伝えていく

相手にどう踊ってほしいのかを考えて

自分が動くことがリードになる

想定外の事態に遭遇しても慌てることなく

リーダーは、常にフォロワーの動きを想定している

しかし、想定外の動きをされることもある

そのときに、慌てることなく、いかに軌道修正していくか

軌道修正なしに動きを、強引に継続してはらなない

「なぜ通じないんだろう?」がすべての出発点

タンゴは二人で踊るもの

一人じゃ踊れない

具体的にはどういうことか?

一緒に踊るためには、何が必要なのか

徹底して考える

その解明が、すべてだと言ってもいい

それがタンゴの踊りを習得することと言っていい

リードとステップは何が違うのか?

リードには、ステップみたいに名前がついていないので、言語化されてい

ステップの足形を覚えることがタンゴではなく

リードして、リードを受け取って踊る

その繰り返しがタンゴの踊りになる

逆に言えば、足形だけで動こうとしても、それは、相手には伝わらない

同じ足形を覚えている同士なら、いかにもできているように思ってしまうが

ミロンガで知らない相手と踊ったらまったく踊れないということになる

はじめて踊る人でも、踊れるのがリードの仕組みになる

リードはプロセスの確認である

伝えたつもり、伝わったつもりだとダメ

重心を移動したいなら、重心移動を伝える

そして、それが伝わり、重心が移動が完了したか確認する

この連続性を、意識的、無意識的にできるようにする

このプロセスがなく、ただなんとなくリードしているだけでは

一人で踊っているのと同じ

リードで伝えるものはステップじゃなく、次のこと

リードするとは、次のことを伝えることになる

・動きたい方向性、角度(ベクトル向き)

・どれくらい、どんな速度で動きたいか(ベクトル量)

・巻き込む、解放する

・重心(上か下か)

・軸(どこを軸にしたいのか)

・タイミング(それがいつなのか)

動くタイミングが会わなければ

カラダにブレーキが掛かっている状態なので動きが重くなる

それをパワーリードで解決しようとしてはいけない

原因は、動くタイミングのリードがないためで

タイミングがリードできていれば

重くなることはないし

パワーリードも必要ない

リードは、タイミングが悪ければ、それはマイナスのリードになる

リードにおける最大のポイントは

相手の動きを感じるためには

コネクションという概念も必要になってくる

これは、何で相手の動きを感じるか問題で

相手の動きを目で見ていることではない

カラダのどこか一部でそれを感じている状態がコネクションになる

リードにおける最大のポイントは、コネクションかな

二人が、どこでコネクションを取っているか意識すること

二人が、どこでつながっているか意識すること

場合によっては、心の内側まで含めて意識する

コミュニケーションが大切ということだけど

言葉でするコミュケーションではなく

カラダを使ったコミュニケーションがコネクションになる

たとえば、手をつないだとする

そうなると、手のひらが、コネクションのコンタクトポイントになる

しっかり握っているのか、軽く握っているのか、そこからいろいろな情報がわかる

タンゴであれば、手以外にも、さまざまなコネクションポイントがある

胸だったり、二人の距離感だったり、カラダの角度や、呼吸に至るまで

言い方を変えると、なんでもがコネクションポイントになる

そして、二人が意識しているコネクションポイントを通して、リードすることになる

YouTubeを見て真似しようとしてはいけない

youtubeだけ見ても、なぜ学習できないのか?

足形ではなく、コネクションや足裏の重心移動とか見ないとダメだから

どのコネクションのコンタクトを使って、どのようにリードしているのかを明確にすること

そのリードの動きを分析するにも、リードの構造や本質を見極めるスキルが必要になる

細かい細かいリードを見抜く能力が必要になる

おそらく、そのリードは、外から見ていても、わからないもの

二人の世界だけで、成立しているモノである

そして、このコネクションは1人では練習できない

youtubeを見て、1人で練習しても、それはコネクションの練習にならない

覚えたことを無理してやれば、怪我をさせてしまう可能性すらある

また、ミロンガは、覚えたこと試す場所ではない

二人のタンゴを踊る場所である

リードは、必然性をいかに作るかである

必然性ということは、そうならざるおえない状況のこと

そう動かざるおえない状態を作っていくのがタンゴのリードになる

行き場を塞いでしまうと、そこには動けない

そこにしか動けない状態を作っていく

そこにしか動けない状態で、そこに動くわけだから、無理な姿勢にはならない

無理なく、自然に、踊りが流れていく状態になる

この必然性を

アブラッソやコネクションをベースでカラダ全体で作っていく

それが、タンゴのリードの本質だと思う

スポットでくる海外の先生達の教え

限られた時間だから、1番大切なことを伝えたいわけで

タンゴを踊るにあたり、何が重要なのか?

レッスンを受けた感じだと

どこでもコネクション、並行ポジション、ニュートラルの3つがポイントだったように思う

そして、それさえあれば、自由なタンゴができるようになる

タンゴは、「自由だ」ということだと思う

勝手に動くフォロワーとは

リードがない場合は、勝手に動くかしかない

リードがなければ、本来は、そこでストップしているのが正解になる

リードをしているのに、リードが伝わらない、曖昧

そもそもリードで動くというよりは、覚えた通りの型で動くと思っている

小さい動き大きな動きのリードに関係なく、自分の幅で必ず動くとかも同じ

これは、リードを無視して動くことになるが、無視して動いている意識はない

同時には、動けない

踊りは、同時に動くイメージが強が

リード、フォローという構造上、同時はありえない

音楽を聴いて、音楽に合わせて同時があるかもしれないが

それは別物

同じ音楽を聴いても、聴いているところや、感じていることは違うはずで

同じということはありえない

さらに、リーダとしては、あえて、テンポをずらしたり、裏のテンポで動くこともありえる

相手に流れている音楽を相手のカラダを通して聴く

足がぶつかってしまう

それは軸や重心が移動し始めるよりも先に足が出てしまっているから

足が出たからと言って動くわけじゃない

フォロワーを動かそうと思ったら

まず動かしたい足とは別の足に軸を移動させて

片方の足をフリーにさせて動ける状態を作らなければいけない

その軸の移動を感じ取って

次は、これから動くよの合図を出す

この合図は、もちろん足で合図するのではない

じゃあ、どこで合図するかだけど

合図はひとつではなく、合図も出し方もいろいろ

まずは胸を意識するということだけ忘れなければオッケー

これで準備が完了

リードする側が後ろの足に乗って

後ろ足にで前の足を送り出していく

これが曖昧だと足はぶつかってしまう

クロスが入らない

クロスは足じゃない、胸のコネクションでクロスさせる

この感覚が理解できて、胸でリードができるようになればクロスは入る

胸が先、足は後

カラダの中で足から動いてはダメ

胸から動いて、その動きが自然に足に伝わって足が動く

動きはすべてつながっているというこはこれ

まずはこれを理解しないとダメで

さらに早い動きをするとなれば、胸リードでなければ、ほぼ踊れない

胸と足がつながっているということは

前進するか、後退するか、動く前に胸の動きで伝えることができる

つまり、足から動くのではなく、胸から動くことで、前進なのか、後退なのかがわかる

その胸を動かしている時間が、前進や後退するための準備時間であり

その準備時間を長くしたり、短くしたりすることが、ミュージカリティーにもつながっていく

集める、寄せる

なんとか前に出す足ができるようになったら

次は、残った方の足をどうするかである

後ろ足を集める、寄せるに注意を払うようにならなければならない

集める、寄せるは、1つの終わりを意味する

つまり、2人で終わりを合わせるようにするための

集める寄せるリードが必要になる

踏む、重心移動、送り出す、寄せる

これらが曖昧だと女性が迷ってしまい踊りが止まる

止まらないまでも、踊りがギクシャクしてくる

集めている感覚や、重心移動、送り出す合図など

その感覚が女性にぐいぐい伝わり始めれば、そこに一体感が生まれてくる

いきなり動いても、わかるはずがない

このわかるはずがないになかなか気づけない

動く前に、合図を明確に相手に伝えるという前動作こそが重要になる

呼吸

息を吸ったら伸びる

息を吐いて沈む

伸びながら進むことはない、沈むときが進むの状態

カミナンド1歩目は、呼吸リードが必要

具体的には、吸うから吐くに切り替わるタイミングが1歩目の合図になる

カミナンドが動き始めれば、また別のリードになるはず

上下のリズム

上下のリズムはタンゴでは使わない

飛んだり跳ねたりしない

静止

タンゴでは、踊りの中に静止がある

静止とは単に止まることではない

軸に立つことを意味する

足を集めながら息を吸って、伸び上がっていく感じ

男性のベクトルが上に向くことによって

女性のほうが自然に上に持ち上げられ、足が集まり静止に向かう

呼吸が完了したときに、てっぺんに到達している状態になる

ここからへんができるようになると、踊っていても気持ちいい

エネルギーと呼吸

エネルギーと呼吸を意識的に生み出す

呼吸を吸えばエネルギーは溜められるし

呼吸を吐けばエネグギーは放出される

これを音楽に合わせて意識的に行うことが抑揚につながっていく

だんだん意識しなければならないことが多くなってきた

でも実際に動かすのは胸と足に収束されてくるから

これが難しい

ベクトルの方向性と量

ベクトルの方向性と量を調整していく

ベクトル方向性は絞りで

ベクトル量は呼吸の深さで

調節していく

絞りの角度を深くすればベクトル方向性は大きくなるし、浅くすれば方向性は小さくなる

深く吸えばベクトルの量は大きくなるし、浅く吸えば逆に小さくなる

この2つを使い分けてリードすることにより

どこの方向に、どれくらい進めばいいか相手に伝えていく

これが明確で、かつ、フォロワーも意識して動くタイプであれば

ほぼイメージ通りの場所に数センチと狂わずに踊りが進んでいく

数センチって、けして大げさではなく、結構当たり前の感覚だったする

アブラッソ、ホールド

ときには強くホールドすることもあるし、離れてオープンになることもある

逆に言うと、どんな動きでも、ホールド一定はありえない

踊りやリードによって、どんどんホールドは変わっていく

ホールドで重要なのは

胸のコンタクトポイントが正確で、平行ポジションとコネクションが維持されていることになる

絞り

カラダの芯から捻った結果、胸の向きが連動しながら動いているという流れ

この動きを詳細に解明していくと

背骨の構造やカラダ全体の構造など理解しなければならないような話になってしまう

そして、このようなカラダの動きこそ重要というタンゴカラダ派が多いもの事実

思うに

正解は1つではないということ

これがタンゴを難しくしている正体でもあるけど

カラダがダメならダメなりのタンゴがある

カラダの強さに関係なく、いい感じのタンゴを踊りをしている人達が大勢いる

踊り始めると急に元気になっちゃうお年寄りもいる

ダンスだからといってカラダが資本ということはタンゴにはない

自分なりのタンゴを構築することが最強だと思う

巻いて解く

捻ることで、女性が巻き込まれていく

巻いたら、こんどは解いていかなければならない

この解くというリードをしない人が多い

やさしいメロディアスな曲で

ゆっくり巻きながら

曲の頂点に合わせてスパッと解けばボレロになるし

また、メロディーに合わせて、ゆっくり、ゆったりほどけば、感情的な表現になる

方向転換と平行ポジション

常に二人の胸は平行ポジションで踊るのが基本

リーダの胸の向きが変わったら、平行状態を維持するために、フォロワーの胸の向きも変わる

胸の向きが変わるが、腰の向きは変えないので、そこで絞りが生まれる

どれくらい胸の向きを変えるかで、絞り度が変わる

捻ったあとは、必然的に、胸に連動して腰の向きが変わっていくはず

そして、最後は、ピポットになり、足先の向きが変わる

胸が向き合っている状態から

胸開く、絞り、腰の向き、ピポットが変わるの4つのプロセスをリードすることで

方向転換が完了する

ちなみに、前オチョも同じ4つのプロセスのリードになる

決して、足で方向を変えて方向転換をしてはダメ

つま先の向き

つま先の向きを変えると

自然とカラダがそちらに動くはずなので

これもリードになる

待つ

フォロワーの一連の動きが完了するまで待っていなければならない

次のリードをスタートしてはいけない

どこで待つかと言えば、胸が向き合い、次に移れる状態が整うまで

待つは、リードの基本中の基本かもしれない

タンゴに限らず、相手を待たずに、進めてしまう人はせっかちなわけで

せっかちなタンゴは要らない

ディソシエィション

上半身と下半身の分離すること

上半身と下半身の動きが逆に動くことと

ダイナミックな動きになる

リーダとフォロワーの双方ができないと成立しない

やるべきか考えからリードしよう